季節のおさかな

あさり

あさり

活きの良い「あさり」は、海水中でさかんに水管を伸ばしています。殻の模様がキレイでかたく閉じたものを選びましょう。良い環境で順調に育つと比較的平たくなり、悪条件だと丸みをおびてふくらみが強くなると言いわれています。殻が大きく左右によくふくらんでいるものが、身も大きく美味。むき身はなるべく粒がそろい、肉厚でつややかな透明感のあるものを選びましょう。

いかなご

いかなご

瀬戸内で多く獲れるいかなご。成長するにつれて呼び名が変わり、かますごやふるせと呼ばれます。新子でつくる「いかなごのくぎ煮」は、兵庫県明石をはじめ瀬戸内の春の風物詩として有名ですね。
身は小さいですが、内臓も全て食べるため切り身魚に比べて、ビタミン、ミネラル類が豊富で、カルシウム、鉄分、リンも多く含まれます。

おこぜ

おこぜ

「かさご(12~3 月頃が美味)」と似ている「おこぜ」。通年通して食べることができますが、流通は晩春から夏にかけて多くなるといわれています。背ビレに非常に強い毒があるので調理時には注意が必要。見た目と違い味は非常に上品で、薄造りなどでも美味しく、煮物、汁物、揚げ物にもぴったりです。

かき

かき

一般的には、「Rがつく月(septenber9月 ~april 4月)に食べないとあたる」とされている「牡蠣」。秋の終わり頃から産卵に備えて肥り、寒い間が美味しいとされる。うまみと栄養が豊富で、海のミルクといわれているのは有名です。疲労回復に役立つグリコーゲンをはじめ、肝機能を高めるタウリンも多く含まれます。

がしら(かさご)

がしら(かさご)

「かさご」は東京での呼び名で、関西地方では「がしら」「がし」という呼び名で通っています。漢字で「笠子」は、頭が大きく、張り出した背びれや胸びれを笠に見立てた呼び名。
「かさご」は食べることができる部分が他の魚に比べると少ないのも特徴です。見た目もけっして良いとは言えない魚なのですが、非常に美味で、古くは庶民的な魚でした。

かわはぎ

かわはぎ

「ふぐ」の仲間で、食感も味も「ふぐ」に匹敵するといわれていますが、栄養的にも「とらふぐ」に似て、高タンパク・低カロリーです。肉は白身で、味わいは淡泊ながら、歯ごたえもあって美味い。刺身(薄造り)、鍋、味噌汁、煮付け、フライなど様々な調理法でも美味しく食べることができます。肝の味が良いので、「かわはぎ」の価値は肝の大きさで決まるといわれます。

こういか

こういか

背部の外套膜の内側に甲羅状の骨がある事から甲烏賊(こういか)と名づけられています。胴の長さ20cm前後。身体の周りを「えんぺら」と呼ばれるひれが縁取っているのが特徴です。甘味十分な味で、刺身はもちろん、焼いても煮ても身が硬くなりにくく美味しいので、色々な料理に活かせます。 夏から秋にかけては新イカが、秋になると大きくなって、冬に入荷の最盛期を迎えます。

さくらえび

さくらえび

漁獲された新鮮な「桜えび」を塩水で短時間煮熟した「桜えび釜揚げ」。生産地は漁獲営業が許される静岡県由比町、浦原町、大井川町が主となっています。スーパーなどでも小売りパックされたものが多く出回るようになり、ご家庭でも気軽にお召し上がりいただけるようになりました。ちらし寿司やかき揚げ、茶碗蒸しの具材として。

さより

さより

体は細長く、約40センチ前後になります。“下あご”が細く針状に突出しているのが特徴です。さっぱりと淡泊であっさりとしたクセのない白身魚で、魚の中でも脂肪の低さは群を抜いていると言われます。さばくのが難しい魚ですが、「細造り」「糸造り」と呼ばれる細切りの刺身や天ぷら、酢〆などにしても美味しく召し上がれます。

さわら

さわら

西日本で珍重されてきた魚です。冠婚葬祭に使われてきた魚で、煮物、焼き物にと、懐石料理でも使われます。クセのない上品な白身で、鰆も立派な青背の魚の仲間です。鰆は脂肪分が多いとされますが、動脈硬化を予防するとされるDHA量も豊富で、血圧を下げるカリウムが多いのも特徴。
照り焼きは絶品で、関西地方では、コクのある西京味噌につけ込んだり味噌焼きにする西京漬け、西京焼きが有名です。

しじみ

しじみ

殻長3cm前後。日本産の「しじみ」は、淡水に住む「ましじみ」、河口の泥地に住む「やまとしじみ」、琵琶湖特産の「せたしじみ」に大別され、もっとも多く獲れるのは「やまとしじみ」。島根県宍道湖や東京の利根川河口などでも漁獲されます。

とびうお

とびうお

その名の通り、海面を飛ぶ唯一の魚です。季節回遊し、春先から夏にかけて北上して日本に近づき、産卵後、秋に南下します。関西の市場に入荷するのは、主に3種で、年明けの早い時期に屋久島などから入荷が始まるのが「はまとびうお」です。春先から初夏が旬で、刺身向けの需要が多くなります。

初かつお

初がつお

「いわし」を追いながら黒潮にのって日本沿岸を北上してくる「初がつお」。青魚でまず思い浮かぶのは脳の活性化や目にいい成分としてお馴染みのDHA(ドコサヘキサエン酸)ですが、「がつお」はこのほかにも、生活習慣病や貧血、骨粗しょう症の予防に役立つ栄養満載のとっても優秀な食材です。「初がつお(若がつお)」は、白身魚の「きす」などとほぼ同等の脂肪量で、さっぱりとした味わいが魅力です。

はまぐり

はまぐり

春先は生殖腺が発達し、肉厚になり美味しい。はまぐりは、鉄分、ビタミンB1、B2が多く、カルシウムや骨を作るのに欠かせないマグネシウム、リンもバランス良く含んでいるため、女性の味方と言われます。グルタミン酸など豊富に含まれる旨み成分は水に溶け込みやすいので、汁物に使うと美味しさが一段とアップします。加熱しすぎると身が固くなり旨みも逃げてしまうので注意が必要です。

ぶり

ぶり

刺身、すし種、照り焼きで賞味される。「 寒ブリ」といって寒くなる時期に旨さを増す魚で、この頃に一番たくさん採れます。成長とともに名前が変わる出世魚で、タイと並ぶ<祝儀魚>とされ、年末年始の贈答用など人気の高い魚です。タンパク質、脂質に富み、ビタミンB1、B2が魚類中では多い。大きさによって味わいが大きく異なり、美味しいものは40cmを超えてから。

ほたて

ほたて

殻長20cm前後。円形で左右に平たい形をしています。青森県や北海道の噴火湾産のものが有名。食用にするのは主に大きな貝柱とヒモ、クリーム色もしくは朱色をした角状の肝(生殖巣)。生の貝も取り扱われていますが、販売されているむき身のほとんどは冷凍もしくは茹でたものです。

ほたるいか

ほたるいか

「ほたるいか」は内臓ごと食べるので、ビタミンAやビタミンEが多く含まれているのが特長です。ビタミンA、Eは体内で抗酸化作用を発揮して老化の進行を予防するといわれています。また鉄分や銅などのミネラル、ビタミンB群をはじめタウリンも多く含んでいるのでとても健康に良いものだといえます。ボイルしたものを酢味噌和えでいただくのも良し、沖漬けや佃煮も美味です。

まあじ

まあじ

値段も手頃で味がいい、青魚の代表格です。夏に脂がのって美味しくなり、塩焼き、南蛮漬けやお刺身、たたき、酢締め、握りすしなど食べ方も多彩。
DHAやEPAも豊富で、タウリンの含有量は、「さば」や「さんま」よりも多いとされています。さらに、夏場には嬉しいビタミンB群も豊富なので、この季節、毎日でも食したい魚介です。
「あじ」は基本、一尾丸まま購入する魚ですから、できるだけ鮮度の良いものを選びましょう。身がふっくらとして全体に丸みをおびていて、目に濁りがなく黒くすんでいるものを選びましょう。体表が黄色いものと黒いものがあれば、黄色いものを選びましょう。腹を触るとかたく、体表が輝いていて、エラが鮮紅色のものが新鮮です。さらに、ウロコがしっかりとついていて、ヒレが立っているものも新鮮な証拠。大きすぎるものは大味気味なので、中型や小ぶりのものが美味です。

まだい

まだい

古来から海産物の王様といわれる「まだい」。日本では祝い魚として珍重されてきました。「まだい」の旬は早春の時期といわれ、産卵期直前のこの時期、身が充実し体色が美しく、まさに桜のこの季節、「桜鯛」「花見鯛」と呼ばれます。身は淡泊な中に豊かな風味を持ち、生臭さやクセがありません。刺身、すし種、焼き物、煮物、揚げ物、蒸し物、鍋物など和洋を問わず様々な料理にも活用できます。

めばる

めばる

分布域は北海道の中部辺りから日本列島全土の沿岸に生息しています。旬は地域により多少の違いがありますが、春から夏が旬といわれています。身は淡白なわいで、料理法は刺身、塩焼き、照り焼き、煮付け、唐揚げと多彩ですが、やはり煮付けが、また食べたいと思わせる春の一品です。煮付けが美味しい魚は沢山のコラーゲンが含まれているので煮汁をしっかりと食べるようにしたいものです。

れんこだい

れんこだい

日本海西部、千葉県以南でたくさん獲れ、昔から食されてきました。寿司ネタや刺身には使いにくいですが、折り詰めなどの尾頭付き塩焼き鯛は、「れんこだい」が使われていました。福井県では三枚におろした「れんこだい」を塩と酢で調味し、杉樽に詰めて漬けた笹漬けが有名です。地元では、笹漬けの「れんこだい」と酢飯と合わせて手まり寿司をつくり、お客様をもてなす習慣があるそうです。

わかめ

わかめ

「わかめ」は、日本古来からもっとも食されてきたといえる藻類です。関西でも有名な「鳴門わかめ」は、葉が薄くしゃきしゃき感があり、湯通しすると明るい緑色になります。一般的には、塩蔵品や乾燥わかめなどの加工品として流通していますが、冬から春先にかけて出回る天然の「わかめ」は生食もでき、乾燥わかめとはまた食感が全く異なり、春だけの風物詩といえます。

あなご

あなご

「あなご」は、7月~8月が皮がやわらかく身が厚く、淡泊な味わいながらも程よく脂がのっています。しかしながら、脂質含有量は「うなぎ」の約半分で、オレイン酸のような植物油に多い脂肪酸が多く含まれていることから、さっぱりした味となります。
大阪市場への鮮魚としての入荷量はあまり多くありませんが、年間を通して安定しています。入荷は春と夏に若干多くなります。入荷の主な産地は、長崎県をはじめ、宮城県などがあります。近年は、韓国からの輸入が非常に多く、開きなどの入荷も増加しています。最近は、「のれそれ」で有名になってきた「まあなご」の葉形仔魚(レプトケファルス)。高知県などで「のれそれ」と呼ばれ、関西では「べらた」とも呼ばれています。以前は一部の地域で生食されていたものでしたが、徐々に全国的なものとなっています。"

あゆ

あゆ

日本でもっとも親しまれている淡水魚。昔は“なれ寿司”などに加工して朝廷に献上されていたという記録もあります。幼魚は雑食性ですが、成魚は川苔を食べるため、キュウリのような独特の香りがし、「香魚」と呼ばれることもあります。
最近は、市場に出回る8~9割が養殖ものです。
味や香りは天然ものにかないませんが、スーパーにも並び、比較的安価で手に入ります。"

あわび

あわび

手の込んだ料理よりも、刺身やバター焼き・蒸し物に向いています。「あわび」の旬は、産卵期を迎える前の晩春~夏にかけてです。産卵期を迎える寸前の「あわび」は身も太ってくるので、とてもおいしく食べられる時期だといわれています。
キモも新鮮なものであれば、しょうゆとあえてキモしょうゆとして刺身の風味を増してくれます。"

いさき

いさき

夏の「いさき」の味は「たい」にも匹敵するといわれるほど。刺身や寿司ネタはもちろん、塩焼き、揚げ物や煮物、ムニエルでも美味しく味わえます。「いさき」はワタが多いために痛みやすいので、鮮度は腹を触ると分かりやすく、張りがあるものが新鮮です。
魚屋さんなどでは「伊佐木」「伊佐幾」と記されることも多く、東京では「いさぎ」、九州では「いっさき(一先)」と呼ばれます。

いわし

いわし

日本では「いわし」といえば、「まいわし」、「かたくちいわし」、「うるめいわし」の 3種類が漁獲されますが、一般的に「いわし」といえば「まいわし」を指します。
ウロコがしっかりとついていて青く光っているもの、目が澄んで黒く、エラぶたが褐色になっていないもの、体側の黒い点が鮮明なものが新鮮です。
体が丸く太り張りがあるもの、頭が小さいものは脂がのっています。「鰯」の字の通り鮮度落ちの早い魚なので新鮮なものを選び、すぐに処理をして、その日のうちに食べましょう。
昔から日本人になじみの深い魚で、古くから干物や練り物、缶詰などの加工品として多く流通しています。特に干物では、目刺し、丸干し、みりん干し(桜干し)、煮干し、稚魚はしらす干し、ちりめんなどと、多種多様な加工方法が根付いています。
旬は6~10月。「まいわし」は、春に北上し、秋に南下しますが、南下するものの方が脂がのって美味。
「いわし」は日本全国で獲れるため、ほぼ通年流通していますが、産地によって出回る時期や漁獲量が異なります。大阪の市場の主な産地は三重県、愛知県、千葉県のほか富山県、石川県、鳥取県などからも入荷があります。"

うなぎ

うなぎ

「土用の丑の日」とは、江戸時代に平賀源内がうなぎ屋を繁盛させるために、「うなぎ」とおなじ「う」がつく「うし」の日に「うなぎ」を食べようと宣伝したのが始まりといわれています。 でも、栄養価を考えると、夏バテ防止としてこの時期に「うなぎ」を食べるのには意味があるのです。

がざみ

がざみ

色鮮やかな青色の触手をもつ「がざみ」は渡り蟹の一種で、一番後の脚が平たくオールのようになっていて泳ぐことができます。そのため、初夏頃から浅いところに上がってきて海面を泳ぐことも多くなり漁獲量がこの時期多くなるのです。買い物はできるだけ活きたものを。味噌汁や茹で蟹、蒸し蟹はもちろん、イタリアンでは定番のワタリガニのトマトクリームパスタも美味ですね。

かんぱち

かんぱち

「ぶり」に似た青魚ですが、脂の乗った魚の少ない夏場に獲れることもあり、昔から珍重されてきました。刺身として非常に人気が高いですが、あまりまとまって獲れないのため、天然ものは高級です。最近では盛んに養殖されており、養殖魚の刺身としては「しまあじ」「かんぱち」「ぶり」の順で値段が高いです。養殖ものは体色が緑っぽく、天然物は赤みが強くて尾ビレが大きいです。

きす

きす

特に美味しいとされる初夏の産卵期を控えたものは絶品で、『絵に描いたものでも食え』といわれるほど美味で珍重されてきました。
脂肪が少なく、淡白で上品な味が特徴です。天ぷらの他、刺身や塩焼き、割烹料理でも調理されお吸い物にもつきものです。
低カロリーなのはもちろん、カルシウム、マグネシウム、ビタミンDが豊富といわれています。"

さより

さより

体は細長く、約40センチ前後になります。“下あご”が細く針状に突出しているのが特徴です。さっぱりと淡泊であっさりとしたクセのない白身魚で、魚の中でも脂肪の低さは群を抜いていると言われます。さばくのが難しい魚ですが、「細造り」「糸造り」と呼ばれる細切りの刺身や天ぷら、酢の物などにしても美味しく召し上がれます。

さんま

さんま

日本の秋の味覚の代表ともいえる「さんま」。大形で口先や尾の付け根が黄色いものが良い。今や、鮮魚、解凍もの、加工品と一年を通して「さんま」をスーパーなどで見かけない日はありません。古くは「塩蔵さんま」か「干物」として食卓に登っていましたが、漁船設備や流通、運搬技術などの充実によって、産地から遠く離れたところでも、新鮮で美味しい「さんま」を食せるようになりました。また、冷急速凍などの技術進歩により、旬の美味しい時期に獲ったものを、一年中美味しく味わうこともできるようになりました。
栄養価はたんぱく質が豊富で、ビタミンA、ビタミンB12も豊富。ビタミンB12は他の魚の3倍と多く、貧血に効果があるとされています。サンマの塩焼きには、大根おろしと醤油がおいしいが、レモンやすだちの搾り汁をかけると、生臭さが消え味も一段と引き立ちます。

しまあじ

しまあじ

「しまあじ」は高級食材として知られ、鯛のように背高があり、尻ビレの手前に2つ遊離鰭体側の中央にも黄色い縦帯があります。味は脂がのって甘みがあり美味しいです。大きいものでは1mを越すものもいますが、30~40cm位のものが美味しいとされています。以前は高級すぎるため店頭で見かけることは少なかったのですが、近年は養殖物のおかげで手軽に口にできるようになりました。

すずき

すずき

「すずき」は、夏の白身魚の代表といえます。いわゆる出世魚で、関西ではおおむね、セイゴ→スズキとなるようです。 出世の到達点であるスズキとなっても、脂肪量はタイよりも低く、白身魚の特徴「高たんぱく・低脂肪」な食材ですが、ビタミンAが豊富なのが特徴です。
淡泊な中に川魚を思わせるような独特の風味があります。鮮度の良いものは、ぜひともその風味を味わっていただきたいものです。皮にも旨味があり、塩焼きにすれば美味しさを余すことなく皮ごと食べることができます。「すずき」は、関東より関西でよく食べられるようです。"

するめいか

するめいか

胴は黒褐色で艶よく透明感があり、張りと弾力があって傷が無いもの。目が黒くて盛り上がったものが新鮮です。あっさりとして歯ごたえがある物ですから、和え物、サラダ、焼き物や炒め物、煮物、焼そばやパスタなど麺類の具にも幅広く利用できます。たんぱく質を含み、低脂肪。コレステロールの消費に関与するタウリンの他、DHAやEPAも含 みます。

たこ

たこ

「たこ」を含む頭足類は、魚のように脂がのることはないので、漁獲される時期を旬とする場合が多いようです。
日本では兵庫県が「真だこ」の漁獲量が日本一です。たんぱく質やミネラルが豊富で、肝機能を高める効果があるといわれています。また、脂肪が少ないので、お酒のつまみや、ダイエットしている方にお薦めです。
日本人は世界でもっとも多く「たこ」を食べています。古くから親しまれており、玩具や絵画(大和絵や大津絵など)でも主役となっています。大阪では、半夏生(はんげしょう)の7月2日に「たこ」と「はも」を食べる習慣があり、時期的に「麦わらだこ」と呼ばれています。有名な産地である明石の「玉子焼き(明石焼き)」、大阪名物「たこ焼き」など、関西になくてはならない食材ですね。
「たこ」の美味しさは、歯ごたえにあるといえます。
また、独特の香りがあり、生よりも茹でたり焼いたときに強く感じられます。生から料理する時は少しでも早く下ごしらえをしましょう。たっぷりの塩を振りかけて強くしごくようによく揉み込んでしっかりとぬめりを取り除かないと食べる時に歯がたたず、噛み切れないこともあります。また、独特の嫌な臭いが残ってしまいますのでしっかりとした下ごしらえが大切です。"

たちうお

たちうお

「たちうお」は、「太刀魚」とも書き、文字通り体が刀のように長く、銀色に輝く魚です。海産魚としては珍しくオレイン酸が多いため、脂がのっていてもたんぱくで上品な味で、昔から関西人に好まれている魚です。小骨は多いですが、骨離れが良く、塩焼きや味醂漬けの一夜干しにしても美味しい。油やバターとの相性が良く、フライ、バター焼きなどにしても美味しい。

はも

はも

夏の関西に欠かせない「はも」が、早くも出回り始めます。名前の由来は鋭い歯を持ち、人さえもはむ(咬む)という言葉から…など諸説あります。非常に生命力の強い魚で、夏場でも内陸に運ぶことができたことから大阪や京都で広まったといわれています。白身魚ですが脂肪含有量が多く美味ですが、「うなぎ」と比較すると脂肪量が少なめで、あっさりした味わいが魅力です。

まあじ

まあじ

値段も手頃で味がいい、青魚の代表格です。夏に脂がのって美味しくなり、塩焼き、南蛮漬けやお刺身、たたき、酢締め、握りすしなど食べ方も多彩。
DHAやEPAも豊富で、タウリンの含有量は、「さば」や「さんま」よりも多いとされています。さらに、夏場には嬉しいビタミンB群も豊富なので、この季節、毎日でも食したい魚介です。
「あじ」は基本、一尾丸まま購入する魚ですから、できるだけ鮮度の良いものを選びましょう。身がふっくらとして全体に丸みをおびていて、目に濁りがなく黒くすんでいるものを選びましょう。体表が黄色いものと黒いものがあれば、黄色いものを選びましょう。腹を触るとかたく、体表が輝いていて、エラが鮮紅色のものが新鮮です。さらに、ウロコがしっかりとついていて、ヒレが立っているものも新鮮な証拠。大きすぎるものは大味気味なので、中型や小ぶりのものが美味です。

マグロ

マグロ

現在では、日本人だけではなく外国の方にも人気の高い魚です。「まぐろ」の旬は地域や種類によって異なりますが、一年を通じて、世界中から集まる「まぐろ」は、いつでも旬のものが流通されていると考えられます。ただし、日本近海で漁獲される天然の「ほんまぐろ」は、大阪の市場には初夏から秋頃出回ります。

まながつを

まながつを

俳句の季語では「まながつお」は冬の季語といわれますが、漁期は夏。その中でも、産卵前の初夏から夏にかけてがもっとも旨いといわれます。
“かつお”と名前につきますが、全くの無縁。銀灰白色の平べったい菱形で、白っぽいウロコがありますが小さく、死ぬと剥がれやすいため、流通段階では無鱗と思われているようです。新鮮なものは金属のような光沢があり、ウロコのついたものは高級品とされます。"

めいたかれい

めいたかれい

飛び出た目の間にトゲがあり、これに触ると痛いので「目痛かれい」と呼ばれているとか。主に関西で好まれる小型のかれいです。産卵前の初夏から秋にかけて脂がのっていて、三枚におろしてムニエルにしたり、煮付けにしても美味しいです。小ぶりのものなら、唐揚げにしても美味しく召し上がっていただけます。「まつばかれい」「すずめがれい」とも呼ばれています。

あまだい

あまだい

京都では「グジ」と呼び、若狭湾で獲れた「アマダイ」に一塩あてて身を締めたものが最高に美味とされる。「アマダイ」は体色により「赤アマダイ」、「白アマダイ」、「黄アマダイ」の3種類に分類されますが、一般に「アマダイ」といえば「赤アマダイ」を指します。カルシウム、ナトリウム、マグネシウ等のミネラルを豊富に含み、不飽和脂肪酸のEPAやDHAも含みます。

あんこう

あんこう

白身で皮がぶよぶよしてゼラチン状。煮て食べて旨みがあり、肝にはたっぷり旨みと濃厚な脂分がある。鍋、みそ汁、唐揚げ、鍋にして絶品で、肝も入れて美味。唐揚げも定番料理。
身は淡白、低カロリーで、コラーゲンたっぷりで女性にも人気。肝(アンキモ)はビタミンA・B12・D、DHA、EPAなど栄養価が高い。

いくら

いくら

贅沢で濃厚な旨さ。卵巣に入ったままのものを「すじこ」、卵巣膜をとってひとつひとつバラバラにしたものが「いくら」です。「いくら」の脂質には「DHA」「EPA」が非常に多く含まれていて、実はマイワシやサンマよりも多い割合が含まれています。また、「いくら」は高カロリーと思われがちですが、案外そうでもないんですよ。年末年始のお料理の彩りに、ご贈答などにも人気の高いものです。

いせえび

いせえび

「いせえび」は、浅海の岩礁に生息し、夕方から捕食のために出歩きます。この習性を利用して夕方からワナを仕掛け翌朝に引き上げます。伊勢地方で多く獲れたので「いせえび」の名がついたとか。
味の良さは絶品で、昔からお祝いの際には欠かせないものでした。お造りももちろん美味しいですが、頭部で作ったみそ汁や蒸しものなどにしても美味です。

いとよりだい

いとよりだい

姿が良いので切り身にして美しく、クセのない白身で上品な味わいです。体長は40cm 近くになり、細長く、やや左右に平たい体形。体側に黄色い縞模様が数本入っていて、上部尾びれが金色の糸状に伸びています。「いとより」の食文化は、産地も多い西日本地域が中心のようです。関西では、お祝い用の魚として珍重されています。
「まだい」に匹敵する美味しさといわれ、塩焼きが一般的ですが、やわらかい身と色鮮やかな皮目が、椀物、霜皮造りで生きてきます。ほかにも、蒸し物や煮つけ寿司ネタなど、クセのない白身魚で、さまざまなお料理に活用できます。

かき

かき

一般的には、「Rがつく月(septenber9月 ~april 4月)に食べないとあたる」とされている「牡蠣」。秋の終わり頃から産卵に備えて肥り、寒い間が美味しいとされる。うまみと栄養が豊富で、海のミルクといわれているのは有名です。疲労回復に役立つグリコーゲンをはじめ、肝機能を高めるタウリンも多く含まれます。

かずのこ

塩かずのこ

コレステロールが多く含まれているというイメージがありますが、「かずのこ」のコレステロールは鶏卵の3分の2以下。しかも、体内でのコレステロールの合成を抑え、体外への排出を速める作用があるといわれる多価不飽和脂肪酸のEPAやDHAが多く含まれます。また、「生かずのこ」の方が栄養価が豊富に含まれています。市場では毎年、11月頃に「塩かずのこ」の初セリがおこなわれます。

さくらえび

さくらえび

漁獲された新鮮な「桜えび」を塩水で短時間煮熟した「桜えび釜揚げ」。生産地は漁獲営業が許される静岡県由比町、浦原町、大井川町が主となっています。スーパーなどでも小売りパックされたものが多く出回るようになり、ご家庭でも気軽にお召し上がりいただけるようになりました。ちらし寿司やかき揚げ、茶碗蒸しの具材として。

さけ

さけ

「さけ」は、古来より食用魚として重要な魚でした。
古くは高級なものでしたが、近年は輸入や稚魚放流の成果によって安定した流通量が得られるようになりました。日本で獲れるサケ科の魚は「さけ」、「さくらます」、「からふとます」の3種類で、それ以外のものは全て輸入のものになります。輸入先は、アラスカ、カナダなど北米、北欧、南米、オセアニアなど、世界中から輸入されています。生鮮魚介類として流通する「さけ(=しろさけ)」は、漁獲時期や成熟度によって呼び名が変わります。遡上する秋に獲れることから「あきあじ」、「あきさけ」と呼ぶものや、初夏に水揚げされるものを「ときしらず(時不知)」と呼び、さらに成熟前の状態で漁獲されたものは「けいじ(鮭児)」と呼ばれます。特に「ときしらず」は産卵期以外の時期に獲れる季節外れの「さけ」の呼称で、産卵のために疲弊していないので旬のものより美味いともいわれ高値で取引される傾向にあります。

さんま

さんま

日本の秋の味覚の代表ともいえる「さんま」。大形で口先や尾の付け根が黄色いものが良い。今や、鮮魚、解凍もの、加工品と一年を通して「さんま」をスーパーなどで見かけない日はありません。古くは「塩蔵さんま」か「干物」として食卓に登っていましたが、漁船設備や流通、運搬技術などの充実によって、産地から遠く離れたところでも、新鮮で美味しい「さんま」を食せるようになりました。また、冷急速凍などの技術進歩により、旬の美味しい時期に獲ったものを、一年中美味しく味わうこともできるようになりました。
栄養価はたんぱく質が豊富で、ビタミンA、ビタミンB12も豊富。ビタミンB12は他の魚の3倍と多く、貧血に効果があるとされています。サンマの塩焼きには、大根おろしと醤油がおいしいが、レモンやすだちの搾り汁をかけると、生臭さが消え味も一段と引き立ちます。

しゃこ

しゃこ

体長は15cmほどで、エビに似た体型をしていますが、栄養素的に見ると銅、マンガンなどのミネラル類、ビタミンA、B1、B2、B12などが多く含まれます。
サッと塩ゆでしたものは、寿司種としても珍重され、天ぷらや煮びたし、塩ゆで、鍋物、みそ汁の具としても美味しく召し上がっていただけます。

ズワイガニ

ズワイガニ

「ズワイガニ」は資源保護のため漁期が定められていて、新潟から北の海域は10月1日が解禁日となっています。
身入りの善し悪しは、手で持ってみてしっかりと重みを感じるものを選ぶことと、腹と甲羅の幅が広く厚みがあるもの(胸の厚みみたいな感じ)で、抑えた時に硬いものが良いです。

たら

たら

鍋にも欠かせない、世界中で好まれる定番の白身魚です。精巣は「白子」、卵巣は「たらこ」として食されています。新鮮なものでちり鍋にすると絶品。鱈の身は火が通りやすく崩れやすいのが特徴で鍋物などでは、食する直前にサッと加熱する程度にしたほうが良いでしょう。脂肪が少なく消化・吸収の際に胃腸への負担も少なく、カルシウム、カリウム、鉄分、亜鉛をバランス良く含んでいます。

戻りかつお

戻りがつお

「いわし」を追いながら黒潮にのって日本沿岸を北上してくる「初がつお」。青魚でまず思い浮かぶのは脳の活性化や目にいい成分としてお馴染みのDHA(ドコサヘキサエン酸)ですが、「がつお」はこのほかにも、生活習慣病や貧血、骨粗しょう症の予防に役立つ栄養満載のとっても優秀な食材です。「初がつお(若がつお)」は、白身魚の「きす」などとほぼ同等の脂肪量で、さっぱりとした味わいが魅力です。

はまち

はまち

関西では、40~60cmの「ぶり」の若魚を「はまち」と呼ぶようです。身には、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランス良く含み、生活習慣病や記憶力低下の予防効果があるとされるDHAやEPAも豊富に含んでいます。また、血合部分には鉄分やタウリンが多く含まれています。

はも

はも

夏の関西に欠かせない「はも」が、早くも出回り始めます。名前の由来は鋭い歯を持ち、人さえもはむ(咬む)という言葉から…など諸説あります。非常に生命力の強い魚で、夏場でも内陸に運ぶことができたことから大阪や京都で広まったといわれています。白身魚ですが脂肪含有量が多く美味ですが、「うなぎ」と比較すると脂肪量が少なめで、あっさりした味わいが魅力です。

ぶり

ぶり

刺身、すし種、照り焼きで賞味される。「 寒ブリ」といって寒くなる時期に旨さを増す魚で、この頃に一番たくさん採れます。成長とともに名前が変わる出世魚で、タイと並ぶ<祝儀魚>とされ、年末年始の贈答用など人気の高い魚です。タンパク質、脂質に富み、ビタミンB1、B2が魚類中では多い。大きさによって味わいが大きく異なり、美味しいものは40cmを超えてから。

ぼうだら

ぼうだら

「棒だら」とは、「たら(まだら)」の干物のことで、日持ちしない「たら」を流通させるために、先人の知恵として古くから加工されてきた保存食品です。今でも関西ではおせち料理に欠かせない食材です。
主な生産地は北海道の礼文島と稚内の 2カ所で、中でも礼文島産は品質も良く国内でも最高級品の一つと称されています。市場では 11月に初セリがおこなわれます。

ほっけ

ほっけ

北方の海を回遊する魚で、年間を通じて漁獲されています。活け締めにしたものや鮮魚での入荷もあるようですが、やはり「ほっけ」といえば居酒屋などでも定番メニューの干物ですね。干物にすることにより、上品で適度な脂になり、独特のふんわりした身の食感が味わえます。ビタミンやミネラルを多く含む栄養豊な魚です。

マグロ

マグロ

現在では、日本人だけではなく外国の方にも人気の高い魚です。「まぐろ」の旬は地域や種類によって異なりますが、一年を通じて、世界中から集まる「まぐろ」は、いつでも旬のものが流通されていると考えられます。ただし、日本近海で漁獲される天然の「ほんまぐろ」は、大阪の市場には初夏から秋頃出回ります。

いかなご

いかなご

「いかなご」の親で、関西では「かますご」や「ふるせ」と呼ばれます。新子でつくる「いかなごのくぎ煮」は、兵庫県明石をはじめ瀬戸内の春の風物詩として有名ですね。身は小さいですが、内臓も全て食べるため切り身魚に比べて、ビタミン、ミネラル類が豊富で、カルシウム、鉄分、リンも多く含まれます。

いくら

いくら

贅沢で濃厚な旨さ。卵巣に入ったままのものを「すじこ」、卵巣膜をとってひとつひとつバラバラにしたものが「いくら」です。「いくら」の脂質には「DHA」「EPA」が非常に多く含まれていて、実はマイワシやサンマよりも多い割合が含まれています。また、「いくら」は高カロリーと思われがちですが、案外そうでもないんですよ。年末年始のお料理の彩りに、ご贈答などにも人気の高いものです。

かき

かき

一般的には、「Rがつく月(septenber9月 ~april 4月)に食べないとあたる」とされている「牡蠣」。秋の終わり頃から産卵に備えて肥り、寒い間が美味しいとされる。うまみと栄養が豊富で、海のミルクといわれているのは有名です。疲労回復に役立つグリコーゲンをはじめ、肝機能を高めるタウリンも多く含まれます。

きんき

きんき

「きんき」とは、関東で馴染みのある呼び名です。「カサゴ」の仲間で、干物や粕漬けにしても美味しい魚です。ですがやはり、この時期の「きんき」は煮つけで食べる味はとても美味しく、脂ののった白身が、舌の上でとろりととろけます。他にも塩焼きや刺身でも美味しく召し上がっていただけます。近年は漁獲高が減少し、高級魚として取引されて います。

きんめだい

きんめだい

鮮やかな赤いウロコと金色の大きな目が特長です。華やかな色が好まれ、地方によっては祝い事の席で「マダイ」の代用として使われます。この時期は脂のりが良く美味な白身魚です。煮つけ、蒸し物の他にちり鍋にするとさらに美味しく味わえます。他の白身魚に比べると高カロリーですが、カリウム、マグネシウムのミネラルも豊富でコラーゲンも多く、肌に良い魚といえます。

くえ

くえ

「くえ」は全長150cmにもなる大型種ですが、身はほどよく締まり透明感ある白身の魚で、そのグロテスクな見た目からは想像できないとても旨みのある魚です。天然の「くえ」は非常に貴重で幻の魚とも呼ばれ、非常に高値で取引される超高級魚といわれています。お造りにしても絶品ですが、コラーゲンたっぷりのその身を贅沢に使った鍋は、一度食べると忘れらない味といわれています。

けがに

けがに

甲羅は全体に茶色、もしくは褐色で、オスの方が前後に長く楕円形、メスは円形に近い形をしています。北日本では「たらばがに」と人気を二分する「かに」です。北海道を中心に周辺地域で獲れ、地域や年度によって禁漁期がありますが、一年を通してどこかの地域で水揚げがおこなわれることから、通年味わうことができます。市場には冬の時期がピークとして流通しています。

さば

さば

栄養価が高く、値段は安く庶民の強い味方。「真さば」は夏の産卵後えさをたくさん食べ、秋からは旨み十分の脂がのってきます。秋なすとともに「秋さばは嫁に食わすな」とも言われるとか。血合肉には鉄やビタミンBがたっぷり含まれ、栄養価が高く。成人病を予防するEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含む。

さわら

さわら

西日本で珍重されてきた魚です。冠婚葬祭に使われてきた魚で、煮物、焼き物にと、懐石料理でも使われます。クセのない上品な白身で、鰆も立派な青背の魚の仲間です。鰆は脂肪分が多いとされますが、動脈硬化を予防するとされるDHA量も豊富で、血圧を下げるカリウムが多いのも特徴。
照り焼きは絶品で、関西地方では、コクのある西京味噌につけ込んだり味噌焼きにする西京漬け、西京焼きが有名です。

たら

たら

鍋にも欠かせない、世界中で好まれる定番の白身魚です。精巣は「白子」、卵巣は「たらこ」として食されています。新鮮なものでちり鍋にすると絶品。鱈の身は火が通りやすく崩れやすいのが特徴で鍋物などでは、食する直前にサッと加熱する程度にしたほうが良いでしょう。脂肪が少なく消化・吸収の際に胃腸への負担も少なく、カルシウム、カリウム、鉄分、亜鉛をバランス良く含んでいます。

なまこ

なまこ

食用とされるマナマコは体色からアカ・アオ・クロの3種に分けられ、それぞれ地域によって価格差があります。生で食べるのが一番簡単で、二杯酢、ポン酢、生醤油に柑橘類を絞ったもので食べるのも美味しい。海鼠の内臓を取り出して塩辛にしたものが「へしこ」とよばれ、ウニ、カラスミとあわせて日本三大珍味のひとつに数えられています。

はまぐり

はまぐり

春先は生殖腺が発達し、肉厚になり美味しい。はまぐりは、鉄分、ビタミンB1、B2が多く、カルシウムや骨を作るのに欠かせないマグネシウム、リンもバランス良く含んでいるため、女性の味方と言われます。グルタミン酸など豊富に含まれる旨み成分は水に溶け込みやすいので、汁物に使うと美味しさが一段とアップします。加熱しすぎると身が固くなり旨みも逃げてしまうので注意が必要です。

はまち

はまち

関西では、40~60cmの「ぶり」の若魚を「はまち」と呼ぶようです。身には、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランス良く含み、生活習慣病や記憶力低下の予防効果があるとされるDHAやEPAも豊富に含んでいます。また、血合部分には鉄分やタウリンが多く含まれています。

はも

はも

夏の関西に欠かせない「はも」が、早くも出回り始めます。名前の由来は鋭い歯を持ち、人さえもはむ(咬む)という言葉から…など諸説あります。非常に生命力の強い魚で、夏場でも内陸に運ぶことができたことから大阪や京都で広まったといわれています。白身魚ですが脂肪含有量が多く美味ですが、「うなぎ」と比較すると脂肪量が少なめで、あっさりした味わいが魅力です。

ひらめ

ひらめ

「寒ビラメ」は、脂がのり、淡泊でキメの細かな身で、古来から日本人に好まれた白身の高級魚です。
脂肪が少ないのに味が良いのは、旨みのもとといわれるアミノ酸が豊富に含まれているためです。
また、寿司や刺身で珍重される縁側にはコラーゲンがたっぷり。寿司や刺身ではもちろん、フライやムニエル、煮物、塩焼きにしてもとても美味しい魚です。

ふぐ

ふぐ

「ふぐ」は、高タンパク超低カロリーな白身魚。「ふぐは食いたし、命は惜しし」といわれるくらい、とても美味ではありますが、猛烈な毒があることでも有名です。関西では、あたると命を落とすことから「てっぽう」とも呼ばれています。「ふぐ」の筋肉は結合組織が強く、かみ切れないほどに硬い。そのため刺身は皿の模様が透けて見えるくらい薄く切って食べる。

ぶり

ぶり

刺身、すし種、照り焼きで賞味される。「 寒ブリ」といって寒くなる時期に旨さを増す魚で、この頃に一番たくさん採れます。成長とともに名前が変わる出世魚で、タイと並ぶ<祝儀魚>とされ、年末年始の贈答用など人気の高い魚です。タンパク質、脂質に富み、ビタミンB1、B2が魚類中では多い。大きさによって味わいが大きく異なり、美味しいものは40cmを超えてから。

ほうぼう

ほうぼう

内湾の静かな砂泥底域でもよく見られます。体は細いが胸びれは大きく、ひれの内側は鮮やかなコバルトブルーで、コバルトグリーンの斑点があり美しい。淡泊な白身は歯ごたえがあり、美味しい高級魚とされています。白身の魚にしては脂質が多く、カリウム、カルシウムも多めに含まれています。ちり鍋やブイヤベース、刺身、ムニエル、ポワレ、塩焼き、煮付けとしても美味しい。

よこわ

よこわ

「よこわ」とは、クロマグロの若い魚のことで、高知県や中国地方での呼称です。クロマグロも出世魚で、関西地方ではシンマエ→ヨコワ→コビン→マグロと成長と共に呼び名が変わります。若い魚だけあって脂の乗りは少なくあっさりとした味わいで、身の色は薄い桜色をしています。寿司種や刺身として人気がある魚です。低温の油で揚げたコンフュにしても美味しい。