水積もって魚集まる

 水が沢山ある場所には、自然に魚が集まってくるように、金儲けのできそうなところには、自然に人が集まってくる。

 

焼き魚は強火の遠火

 魚を上手に焼くコツ。魚を上手に焼くには強火で短時間で焼き上げると水分やうまみが逃げない。また、火が近いと皮ばかりが焦げてしまうので、遠火で焼くとよいというアドバイス。

 

逃がした魚は大きい

 手に入る寸前に失ってしまった物や機会は、とても惜しい気がするものだ、ということ。釣り落とした魚は実物よりも大きく見えることから。

 

魚心あれば水心

 魚に水と親しむ心があれば、水もそれに応じる心を持つという意味で、相手が自分に対して好意があれば、自分も相手に好意を持つ用意があるということ。

 

漁夫の利

 当事者同士が争っている間に、第三者がまんまと利益を横取りすること。

 

水魚の交わり

 水と魚の関係のように、非常に親密な友情や交際をたとえていう言葉。

 

尾ヒレをつける

 魚の尾とヒレの数は決まっている。これに、更に尾とヒレをつけるということで、実際にはありえないことを話では、いかにもあったことかのように付け足して大げさに話すこと。評判や噂などは人から人へ伝わるとき、とにかく何かと付け足して大げさにいくもの。「話に尾ヒレをつける」ともいう。

 

魚は殿様に餅は乞食に

 直火で焼くときの基本をいったもの。魚は頻繁に裏返すと身くずれし、味もおちるので殿様のようにあまりかまわず焼く方がいい。一方、餅は水分が少なく焦げやすいために、乞食のように、せっかちに何回も裏返した方がよいというたとえ。

 

魚を得て筌を忘れる

 目的を達するとそれに役立ったものを忘れてしまう。恩を受け報わないたとえ。

 

木に縁って魚を求む

 目的に対し、方法が違うこと。望んでも無理なこと。

 

水清ければ魚棲まず

 みずがきれいすぎると魚はすめないことから、あまりに潔癖すぎると、かえって人に親しまれない意味。

 

海背川腹

 魚の焼き方の順序で、海の魚は背から焼き、皮の魚は腹から焼くという言い伝え。海の上層を回遊する背の青い魚は脂肪分に富み、肉質に多量の水分が含まれているので背の方から焼くと脂肪分がある程度流れ出し、さっぱりして美味しくなる。一方、川魚は比較的に淡白な味で腹の方から焼くと美味しく食べれるという意味。