俎上(そじょう)の鯉

 鯉をまな板の上にのせると、まるで「いざ、切るなら切れ」と言わないばかりに、じいっと動かなくなるそうで、その様が、武士道を尊ぶ

 日本男子に受けて、いざというときに胆の据わった行動をとる美徳のお手本の如くに言われるようになった。

 

五月(さつき)の鯉の吹流し

 1.鯉のぼりのこと。

 2.口を大きく開けて腸(はらわた)がない鯉のぼりのように、腹の中がさっぱいとしていて、すこしの蟠(わだかま)りもないということ。

   江戸っ子の気質を表した言葉。