アンコウの待ち食い

 アンコウは、暗い深い海の底にじっとしていて、背びれをゆらりゆらりとなびかせて魚たちを誘惑し、近づいてきたらその大きな口でパクリとやる。だから、自らはデーンと座っていて、目の前に並べられたものは片端から平らげるようなことをいう。